メタバースとは?
メタバースとは
メタバースとは、ユーザーひとり一人のアバターを通じてコミュニケーションや経済活動を行うことのできる3次元の仮想空間のことです。例えば、集まって会話をしたり、スポーツやライブや買い物などを楽しんだりすることができます、将来的には、SF映画のように、メタバース上のサービスとデバイスが進化していけば、「食事と睡眠以外のほぼ全てが体験できるようになる」とも言われています。
VR/ARシステムを活用
メタバースを作り出しているのは、VRやARの技術です。VRは「Virtual Reality(仮想現実)」、ARは「Augmented Reality(拡張現実)」を意味します。最新のVR/ARシステムを活用してシミュレーションしたバーチャル世界がメタバースです。VRでは、現実世界と切り離された仮想世界が設計されます。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でCGにより作り出した映像を視聴すれば、あたかも現実であるような体験が可能です。一方、ARでは現実世界にデジタルエレメントを追加し、現実世界を拡張します。スマートフォンのカメラを通して見える風景に、キャラクターや3D映像を重ね合わせて表示するような技術です。
企業がメタバース市場に参入するべき5つの理由
①メタバース関連技術の進歩
通信技術の向上やコンピューターの処理性能の向上、メタバース向けデバイスが登場し、以前と比べると、メタバース空間内での体験をよりスムーズに、より没入感のある形で楽しむことができるようになりました。
②コロナ過によるリモートコミュニケーションの普及
デジタルを介したコミュニケーションの需要が拡大しているのはもちろん、人々が抵抗感なくデジタルコミュニケーションを利用するようになっているというのが非常に大きなポイントといえます。
③若年層へのメタバースの普及
オンラインゲームでの用途を中心に若年層のユーザー数が急増しています。
ゲーム型メタバースの中には数億人のユーザー数を誇るものもあります。
④NFTを含むWeb3への注目の高さ
ブロックチェーン技術の発展により、NFT発展の土壌が整ってきたことや、2021年〜2022年にかけてNFTの高額売買が立て続けに行われ世間を賑わせたことなどにより、NFT/Web3への注目度が高まっています。
⑤メタバース市場の成長性の高さ
近年の市場成長の要因は、VRデバイスの低価格化・小型化が進んでいることや、ゲームを中心とするヒットコンテンツの登場が相次いでいることなどが挙げられます。
メタバースは今後どうなる?今後の普及とビジネスモデルとは
メタバースの今度と成長のカギとは?
メタバース市場は、今はまだ黎明期にあり、2040年頃にかけて「黎明期」「普及期」「定着期」の3つのフェーズを経て発展していくと考えられています。
また、発展が期待されるメタバース市場ですが、いつどの程度大きな発展を見せるかは「デバイスの進化」と「ヒットコンテンツの登場」がカギを握っていると考えられています。
フェーズ名 | 時期 | 概要 |
黎明期 | ~2025年 | 技術要素の進化と社会的なニーズの高まりを機に、多くの一般ユーザーがメタバースに興味を示す |
普及期 | 2025~2030年 | メタバース上で提供されるサービスの充実により、メタバースが一気に人々の生活に普及 |
定着期 | 2030年 | 要素技術が一通り成熟し、老若男女問わず多くの人々が当たり前にメタバース空間で活動 |
メタバースを活用したビジネスモデルとは?
メタバースのビジネス活用というと、ユーザー向けのサービス提供がイメージされがちですが、業務効率化への活用を進める企業も多く、短期での収益向上に結びつきやすいモデルとなっています。一方で、メタバースは技術として黎明期のステータスにあり、現時点で既に大きな収益化に結びつけられている企業は多くありません。そのため、企業が中長期的な収益獲得に繋がるビジネスモデルやエコシステムの確立に成功した事例が立ち上がる度に、各企業のメタバースへの投資が加速し、市場全体の発展に大きく貢献すると考えられます。
メタバースを活用した6つのビジネスモデル
1.デジタルサービス/コンテンツ課金
2.プラットフォーム手数料
3.広告枠販売
4.インフラ/ツール提供
5.マーケティング・セールスへの活用
6.各種業務効率化への活用